タイプ: disk#

注釈

disk デバイスタイプはコンテナとVMの両方でサポートされます。 コンテナとVMの両方でホットプラグをサポートします。

ディスクデバイスはインスタンスに追加のストレージを提供します。

コンテナにとっては、それらはインスタンス内の実質的なマウントポイントです (ホスト上の既存のファイルまたはディレクトリのバインドマウントとしてか、あるいは、ソースがブロックデバイスの場合は通常のマウントのマウントポイント)。 仮想マシンは 9p または virtiofs (使用可能な場合) を通してホスト側のマウントまたはディレクトリを共有するか、あるいはブロックベースのディスクに対する VirtIO ディスクとして共有します。

ディスクデバイスの種類#

さまざまなソースからディスクデバイスを作成できます。
source オプションに指定する値によって、追加されるディスクデバイスのタイプが決まります:

ストレージボリューム

最も一般的なタイプのディスクデバイスはストレージボリュームです。
ストレージボリュームを追加するには、デバイスのsourceとしてその名前を指定します:

lxc config device add <instance_name> <device_name> disk pool=<pool_name> source=<volume_name> [path=<path_in_instance>]

pathはファイルシステムボリュームには必要ですが、ブロックボリュームには必要ありません。

また、lxc storage volume attachコマンドを使用してインスタンスにカスタムストレージボリュームをアタッチするすることもできます。
どちらのコマンドも、ストレージボリュームをディスクデバイスとして追加するための同じメカニズムを使用します。

ホスト上のパス

ホストのパス(ファイルシステムまたはブロックデバイスのいずれか)をインスタンスと共有するには、ディスクデバイスとして追加し、sourceとしてホストパスを指定します:

lxc config device add <instance_name> <device_name> disk source=<path_on_host> [path=<path_in_instance>]

pathはファイルシステムボリュームには必要ですが、ブロックデバイスには必要ありません。

Ceph RBD

LXDは、インスタンスの内部ファイルシステムを管理するためにCephを使用できますが、既存の外部管理Ceph RBDをインスタンスに使用したい場合は、次のコマンドで追加できます:

lxc config device add <instance_name> <device_name> disk source=ceph:<pool_name>/<volume_name> ceph.user_name=<user_name> ceph.cluster_name=<cluster_name> [path=<path_in_instance>]

pathはファイルシステムボリュームには必要ですが、ブロックデバイスには必要ありません。

CephFS

LXDはインスタンスで内部のファイルシステムの管理にCephを使えますが、既存の外部で管理されているCephファイルシステムをインスタンスで使用したい場合は、以下のコマンドで追加できます。

lxc config device add <instance_name> <device_name> disk source=cephfs:<fs_name>/<path> ceph.user_name=<user_name> ceph.cluster_name=<cluster_name> path=<path_in_instance>
ISO file

仮想マシンにはISOファイルをディスクデバイスとして追加できます。 ISOファイルはVM内部のROMデバイスとして追加されます。

このソースタイプはVMでのみ利用可能です。

ISOファイルを追加するには、そのファイルパスをsourceとして指定します。

lxc config device add <instance_name> <device_name> disk source=<file_path_on_host>
VM cloud-init

cloud-init.vendor-datacloud-init.user-data設定キー(インスタンスオプション参照)からcloud-init設定のISO イメージを生成し、仮想マシンにアタッチできます。

このソースタイプはVMでのみ利用可能です。

そのようなデバイスを追加するには、以下のコマンドを使用します。

lxc config device add <instance_name> <device_name> disk source=cloud-init:config

デバイスオプション#

disk デバイスには以下のデバイスオプションがあります。

キー

デフォルト値

必須

説明

boot.priority

integer

-

no

VM のブート優先度 (高いほうが先にブート)

ceph.cluster_name

string

ceph

no

Ceph クラスタのクラスタ名 (Ceph か CephFS のソースには必須)

ceph.user_name

string

admin

no

Ceph クラスタのユーザ名 (Ceph か CephFS のソースには必須)

io.cache

string

none

no

VMのみ: デバイスのキャッシュモードを上書きする (none, writebackまたはunsafe)

limits.max

string

-

no

読み取りと書き込み両方のbyte/sかIOPSによるI/O制限 (limits.readlimits.writeの両方を設定するのと同じ)

limits.read

string

-

no

byte/s(さまざまな単位が使用可能、ストレージとネットワーク制限の単位参照)もしくはIOPS(あとにiopsと付けなければなりません)で指定する読み込みのI/O制限値 - I/O 制限値の設定 も参照

limits.write

string

-

no

byte/s(さまざまな単位が使用可能、ストレージとネットワーク制限の単位参照)もしくはIOPS(あとにiopsと付けなければなりません)で指定する書き込みのI/O制限値 - I/O 制限値の設定 も参照

path

string

-

yes

ディスクをマウントするインスタンス内のパス(コンテナのみ)

pool

string

-

no

ディスクデバイスが属するストレージプール(LXD が管理するストレージボリュームにのみ適用可能)

propagation

string

-

no

バインドマウントをインスタンスとホストでどのように共有するかを管理する(private (デフォルト), shared, slave, unbindable, rshared, rslave, runbindable, rprivate のいずれか。完全な説明は Linux Kernel の文書 shared subtree をご覧ください)

raw.mount.options

string

-

no

ファイルシステム固有のマウントオプション

readonly

bool

false

no

マウントを読み込み専用とするかどうかを制御

recursive

bool

false

no

ソースパスを再帰的にマウントするかどうかを制御

required

bool

true

no

ソースが存在しないときに失敗とするかどうかを制御

shift

bool

false

no

ソースの UID/GID をインスタンスにマッチするように変換させるためにオーバーレイの shift を設定するか(コンテナのみ)

size

string

-

no

byte(さまざまな単位が使用可能、 ストレージとネットワーク制限の単位 参照)で指定するディスクサイズ。rootfs (/) でのみサポートされます

size.state

string

-

no

上の size と同じですが、仮想マシン内のランタイム状態を保存するために使われるファイルシステムボリュームに適用されます

source

string

-

yes

ファイルシステムまたはブロックデバイスのソース(詳細はディスクデバイスの種類参照)