SR-IOV ネットワーク#

SR-IOV は仮想環境内で単一のネットワークポートを複数の仮想ネットワークインタフェースのように見せるように出来るハードウェア標準です。

sriov ネットワークタイプは親のインタフェースに接続する際に使用するプリセットを指定できるようにします。 この場合接続先の設定詳細を一切知ること無くインスタンス NIC に単に network オプションを設定できます。

設定オプション#

sriov ネットワークでは現在以下の設定キーネームスペースがサポートされています。

  • maas (MAAS ネットワーク識別)

  • user (key/value の自由形式のユーザメタデータ)

注釈

ネットワークのサブネット情報を指定する箇所では LXD は CIDR 表記 (例えば 192.0.2.0/242001:db8::/32) を使用します。これは単一のアドレスが必要なケース (例えば、トンネルのローカル/リモートアドレス、インスタンスに適用する NAT アドレスや特定のアドレス) では適用されません。

sriov ネットワークタイプには以下の設定オプションがあります。

キー

条件

デフォルト

説明

mtu

integer

-

-

作成するインタフェースの MTU

parent

string

-

-

sriov NIC を作成する親のインタフェース

vlan

integer

-

-

アタッチする先の VLAN ID

maas.subnet.ipv4

string

IPv4 アドレス

-

インスタンスを登録する MAAS IPv4 サブネット(NIC の network プロパティを使用する場合)

maas.subnet.ipv6

string

IPv6 アドレス

-

インスタンスを登録する MAAS IPv6 サブネット(NIC の network プロパティを使用する場合)

user.*

string

-

-

ユーザ指定の自由形式のキー/バリューペア